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現在地 ピアノ技術・製造論特別教科音楽通論

音楽通論 Musiklehre

ピアノを弾くことや音楽の知識はピアノ技術者の条件というわけではありませんが、できるに越したことはありません。したがって 多くのメーカーは修行の一環としてピアノレッスンをカリキュラムに組み、学校では簡単にではありますが音楽について学びます。 このページではそれらを紹介していきます。

目次

T 音楽理論

音楽の活動 音楽の起源 音楽の3要素 音律・音程 ハーモニーとメロディー 楽式

U 楽器論

楽器の分類 弦楽器の祖先とピアノの系図 パイプオルガン 鍵盤弦楽器

V 音楽史

ロマネスク以前の音楽 中世 ルネッサンス バロック・ロココ クラシック ロマン派・国民学派

音楽の活動 Musikalische Taetigkeit

美術や文学作品の場合は多くの場合一人の創作者によって作られますが、演劇や音楽の場合、作品が作品として成り立つには 一旦創作されたものを誰かが演じなくてはなりません。よって「音楽」は次の3つの役割によって成り立ちます。

1.作曲 Komposition

原始的な作曲は自発的、突発的に歌ができあがったり過去の曲を変奏したりするものでしたがって曲自体短く単純でしたが 記譜法が発展することにより作曲家は思いついたモチーフを書き留めて楽曲を展開させるようになります。そのように作曲の仕事が複雑に なるにつれ対位法や和声学といった理論が生まれ作曲家はそれらを習得することが必要になりました。

2.演奏 Spiel

自作自演や即興演奏でないかぎり原則として演奏家は自分の意思ではなく作曲者の意図 にしたがって演奏を行うことになります。しかし楽譜に記録できることには限界があり、楽譜から100%正確に作曲者のメッセージを読み取ることは 不可能でそこを補う部分は演奏家の音楽性と知性にゆだねられます。したがって同じ作品でも演奏家によって時には大きな違いが生まれる場合も ありますが、そこが我々聴衆を楽しませてくれる部分でもあります。

3.鑑賞 Zuhoeren

音楽がそれ自身で存在しうるか、所謂「絶対音楽の理念」についての議論はともかく一般に音楽作品は人間の鑑賞を前提としています。 時代とともに音楽作品は複雑化し、また聴衆の価値観が多様化するために本当にすぐれた音楽家が正当に評価されるための専門の批評家 Kritiker が登場します。

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音楽の起源 Entstehung der Musik

音楽がいつ、どのように発生したのかは全く不明ですが、次のような説が一般的です。

  1. 言語説
    人間の話す言葉はその用途や感情の起伏によってアクセントが異なり、 それが強調されたりすることによっていつしか音楽になったという説。

  2. 求愛説
    動物は求愛行動をする時に特殊な音を発生しますが、それが進化したものであるという進化論に基づく説。

  3. リズム説
    人間の行動はリズムをとると動きがよくなりますが、そうやってなにか仕事をする際に発していた リズムがいつしか音楽になったという説。

  4. 宗教説
    弓や笛などの妙なる音を神に捧げていた、また魔術を行う時に妙な音を鳴らしていたのが音楽のはじめであるという説。

旧約聖書の中の音楽起源

「その弟の名はユバルであった。彼は立琴と笛を巧みに奏するすべての者の先祖となった」創世記4章21節
この箇所ではユバルがそもそも最初に音楽を生んだのか最初の職業音楽家なのかはわかりませんが、これ以前に音楽についての記述はありません。

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